父が亡くなりました2。当日編

今日も父のお話です。以前のお話はコチラ
▶︎どうしよう発熱した！！初PCR検査
▶︎父が亡くなりました1。前日編

亡くなる当日朝

朝の9時30頃に病院の最寄りの駅で姉と待ち合わせ。
ちょっと寝坊し、朝ごはんを食べずに、姉がうちに泊まるかもしれないので、ある程度部屋を綺麗にして出発。
でも勘違いしていて思っていたのより電車が1つ遅れてしまいました。
駅に着くと、久しぶりのラッシュアワー。
満員電車に乗るとたまに、貧血になっていたのを思い出しました。
それが嫌で今は自転車通勤です。

7時50分頃ホームで、電車の乗り継ぎをスマホで確認していると母からLINEが。

昨日は布団用意してないから来ても泊まれないとかいろいろ言ってたけど、救急車来た後の消毒騒ぎの中いろいろ準備してくれたんだな〜お母さんお疲れさまです。

すぐに返事を返してその後もうすぐ電車が来そうな時に、母からグループ電話が。出ると、

覚悟してるつもりやったけど、とうとうこの時がやってきてしもた。
とりあえず来た電車に乗って頭がクラクラして、足元がフワフワした感じになりました。
倒れそうだけどとりあえず1駅で乗り換えなので深呼吸しながらたえました。

乗り換えた次の電車は満員なのに1席空いてて誰も座ってない！！

ただでさえ満員電車乗ったら、気持ち悪くなるのに、動揺と久々の満員電車で1駅でヘロヘロでした。
精神を落ち着けて、涙がでそうになりながら、とりあえず姉にLINEで報告。
そして落ち着いて職場の上司にLINEで現状報告。

姉の方が10分ほど早くつきそうでした。
グループラインで父は病院の何号室にいてるのか母に尋ねるも、母はグループ通話を退出しないままの通話中で、全然返事が帰ってきません。

多分母も焦っていたのでしょう、しかたがないので、姉に病院の行き方を教えてお互い病院に向かいました。

結局私が最寄りの駅に着いた時、姉はまだ病院に辿りつかず追いついていっしょに、病院に到着しました。
私は父のお見舞いで土日にしかこの病院に入ったことがなかったので、正面は空いておらずいつも裏口から入っていました。
正面から入いって思いました。

ちょうど母から着いたら連絡ちょうだいとラインが来て連絡し部屋がわかりました。
でもナースステーションの前で母が待っており、パーテーションがあって通路が塞がれて、父に面会できるのは一度に2人まででした。多分普通の入院患者なら面会できません。その日私たちは特別扱いでした。

ナースステーションの前で名前を記入して母に連れられて父の病室へ向かいました。

父との対面

先月実家で対面したけど、その時は5mくらい離れてたので（コロナ感染予防のため、母ルール）、久しぶりに近くで父に会いました。
思い出すと涙が出てきます。

そこには11月に会った時から変わり果てた父がいました。

手を握って呼びかけました。
意識はあって目は開いてるけど、肺に水が溜まって、息は苦しそうで、会話なんてできる状態ではなく、目線もあわず、どこを見てるかもわからない状態でしたが、口元だけがにっこりと微笑みました。

びえーん。思い出すと泣けてきます。
父の手は冷たくて、でも父の胸をなでると暖かく、父の手を握ったのなんて何十年ぶりだろう？？
子供の時以来でした。

母と姉が交代して姉が入ってきて、おとうさ〜ん（泣）
2人で父を撫で撫でして、よくがんばったな〜尊敬してるで〜と褒めまくりました。

ふと気づきました。あれっお母さんほったらかしてた！！

廊下を出てナースステーションまで戻ると母がいません。
あれっ？？
しばらくすると階段から母が戻ってきました。

とりあえず言われた通り階段上り下りしてみたけど、なんかそんなことする気分じゃなかったので、1往復でやめて、お父さんには悪いけど父が亡くなった時にしなくては行けないことを検索して調べてみた。

すると亡くなったら銀行が凍結されるので当分生活できるお金や、葬儀代はすぐに下ろしておきましょうって書いてあるじゃありませんか！！

まだ頑張ってる父には悪いけどすぐに母にLINEで送っておきました。

だってATMじゃ1日におろせる金額って決まってるもんね。50万だっけ？
母が窓口に行っても父名義の口座ならおろせないし。
えらいこっちゃー！！

母も口座凍結されるから何回もATMでおろしたわ〜って話を親戚や、知り合いから聞いていたみたい。

この時はまだ何も調べてなくて知らないことだらけでした。

父の最期を看取ることができました。

母と交代しようとナースステーションにいくと、母が叔母に連絡していました。
父のお姉さんはとても元気で父より7つ上の86才なのに年下に見えます。
背筋もピンとしてて、しゃべりも達者で、髪の毛もふさふさ艶々で最近やっと、白髪がちらほら。5年ほど前に父のお兄さんのお葬式であった時は、まだ真っ黒の髪でした。なのでおばあちゃんっていうよりまだおばさんってかんじです。

母は叔母が苦手です。。。（笑）話好きのとても陽気でいい人に見えるのですが（私はあまり面識がないのでわからない）、母は世間話が苦手で、側から見ると人に話を合わせてて別に愛想よくやってるのですが、本人は相当疲れるらしいです。

なので話し始めたら長い叔母が苦手なのです。とめどなく話すのです（笑）
今の状況を説明し、叔母の声が電話口から漏れています。

悲しいわ〜ホンマ〜ホンマに〜会いたいわ〜
でも歳も歳やから行かれへんわ〜悲しいわ〜

なんとか切り上げて電話をきったものの、また電話をしなくてはいけないというだけで鬱になっている母。。。

そんな時病室の姉から戻って来て！！とLINEが入りすぐに病室に戻りました。

2人で戻ると姉が

しばらくすると、看護師さんが来て母が、3人同時に部屋にいることを詫びると、
大丈夫ですよ。と許可をくれました。

なので3人でその時を待ちました。
父の手を握って、胸をなでなでしてると、機械のピッピッピッピッピッって音がピーーーーになって、苦しそうにしてた呼吸が止まりました。

みんなでよびかけるとピーーーーーーって音は鳴ってるけど、指が動きました。

その後すぐ看護師さんが来て、先生呼んできますねとすぐに出て行きました。
そしてドラマとおなじです。

先生が瞳孔を確認して一歩下がり、12時05分ご臨終ですと一礼しました。

びえーん！！私と姉は涙。

母は泣きません。やっぱり強い。

死亡確認は担当の先生じゃなかったので、しばらくして担当の先生がいらしゃって、

母が戻ってきて

なるほど〜ここで不審な点があったら、解剖してもらうんですね。

でも本当に最後は3人で看取れてよかったです。
姉を呼んでおいて本当によかった。
そして到着するまで頑張ってくれた父に感謝感謝。。
本当に長くてつらい抗がん剤お疲れ様。。

今日はここまでにします。